薄く片栗粉をまぶした太刀魚を揚げて、蕪のおろしあんをかけた一品です。
添える柑橘類は、スダチやカボス、レモンでもいいのですが、初夏の食材として出会いものなので、今回は甘夏を使います。蕪(かぶ)の甘味と甘夏の甘味や風味との相性が良く、揚げ物でもさっぱりといただけます。
揚げ物は油の温度変化がなるべく少ないほうが上手くいきます。大きな鍋で少量あげる方が、小さな鍋でたくさんあげるより失敗は少ないです。揚がっていくと具材の中の水分量が変わっていくので音の変化をよく聞いてあげます。重たい音から軽い音に変わったら、上げるタイミングです。
今回は太刀魚ですが、脂が少ない魚を使って揚げることでふっくらしっとりとなり、美味しく作ることができます。