どのお献立でも必ずお出しするのが、旬の食材で作る胡麻和えです。
お客様の目の前で胡麻を炒り、すり鉢であたります。
この大きいすり鉢は、店をリニューアルする際に何か象徴的なものを置きたいなと思い、
長い間探していたものです。
作っている過程を目で楽しみ、胡麻をあたっている時の芳香を鼻で楽しみ、完成した胡麻和えの味を舌で楽しんでいただければと思っています。
皮付きの胡麻はどうしても口に当たるので、うちではみがき胡麻を炒って使っています。一般的には胡麻は「する」と言いますが、日本料理の世界では「する」は「掏る」と同じ音で縁起が悪いので、「当たる」と言います。「すり鉢」「すりこぎ」も同様に、「当たり鉢」「当たり棒」と言います。
今回は、新潟県の山奥で今朝採れた天然のセリと、九州の大長茄子を使います。