1970年大阪生まれ。車の免許取得の費用を得るために、18歳の時に岐阜の小さな西洋料理店でアルバイトを始める。
その店のシェフがフレンチ出身だったため、
見たことのない調理器具が並ぶキッチンや本格的なソースの作り方などに初めて触れ、フランス料理に強い興味を抱く。
料理人になることを決め、岐阜の「ラーモニー・ドゥ・ラ・ルミエール」で山村幸比古シェフに師事。
料理の基礎や面白さ、厳しさを叩き込まれる。
東京に移り、「ル・シャン・ド・ピエール」、「レカン」などで約10年間の修行を重ねる。
「レカン」でシェフ・ド・ポワソンを勤めていた時に開催されたフレンチフェアで、
フランス人シェフの本場の仕事ぶりを体験し衝撃を受ける。
フランスに行って勉強したい思いが募り、1998年渡仏。
フランス・バスクのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーにある二ツ星「オテル・デ・ピレネー」、
コート・ダジュールのグラースにある二ツ星「ラ・パスティード・サンタントワーヌ」などで約2年半、研鑽を積む。
2000年に帰国。「ラ・ブリーズ・ド・ヴァレ」にて5年間シェフを勤め、
2008年8月、銀座に「ロドラント・ミノルナキジン」をオープン。
テーマのひとつは香り。
修業先のひとつが香水の発祥地といわれるグラースであることからも香りを意識し、
フランス語で芳香という意味のロドラントを店名に。
できたての豊かな香りを楽しんでもらうために、作り置きは一切せず、常に作り立てを出すようにしている。
その日の食材の一番いい瞬間を使うために、昼も夜もメニューはなく、コースはすべておまかせ。
リピーターに同じ料理は絶対に出さない。
フランス料理のロジックを大切にし、明確にフランス料理だとわかるものでありながら、日本の季節感や遊び心もたっぷり。
日本人が日本で作るフランス料理とは、を常に自身に問いかけている。